スポーツをより楽しむために、ルールを変更してみましょう。

子どものスポーツ活動では、通常のルールに変更が加えられていることが多いと思います。年齢や学年に合わせたルールの変更はスキルの上達を促し、安全にスポーツを楽しむ上でとても大切です。

指導者の皆さんは、ルールが変更されている理由を理解した上で、指導を行うと良いでしょう。試合のルールは競技団体によって定められていますが、練習でのルールはいかがでしょうか?

スキルを獲得してもらうために、指導者が工夫をしてルールを変更することができます。例えば以下のような変更ができます。

・利き手、利き足と反対の手や足でプレーする。
・○○秒以内に~~~を行うなど、時間を制限する。
・スキルの差によってハンデをつける。
・プレーする回数を平等にするためのルールを設ける。
・プレーするエリア、人数、時間に変更を加える。

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なぜルールを変更するのでしょうか。
子どものスポーツでは皆が平等にプレーする機会が与えられることが大切です。その時点でスキルが勝っている子が活躍するのはごく自然なことですが、練習をしてスポーツの楽しみを知ってもらうのが必要なのは、スキルの習得が遅れている子。コーチはそのような子が練習や試合で楽しく活躍できるように積極的にルールを変更しましょう。

また、体格やスキルの違う子どもたちが同じグラウンドで練習をすることは、時に危険を伴います。新たなルールを設けてより安全性の高い練習を行うようにしましょう。

例として、前述した「プレーするエリア、人数、時間に変更を加える」というルール変更の理由を挙げてみました。

・エリアを狭くする。
→持久力などへ重点が置かれることなく、スキルを重点的に向上させることができます。また、遠くでプレーをしているという状況を避け、常に子どもたちがプレーに関われる状況にすることで判断力も磨かれます。

・人数を少なくする。
→1人がプレーする機会を増やします。サッカーのようなボールゲームではボールへの密集も減らすことができ、正しいスキルを身につけるのに役立ちます。

・時間を短くする。
→子どもたちが集中できる時間は短いものです。「長い時間」練習を行うのではなく、「細切れに何度も」練習を行うことを心がけましょう。
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変更はOK! でも、きちんと説明しましょう。
ルールを変更した際は、理由や目的をきちんと説明しましょう。そうすることで、子どもたちはより意欲を持って取り組んでくれます。さらにコーチの間でも練習の目的が共有でき、それに沿ったレビューができます。

ルールを変更したことで練習が上手くいかなかった際は、変更の理由と現状を照らし合わせてみることで、どのような変更を加えればよかったのか、答えが見えてくることがあります。

そのスポーツの根幹を成す価値は尊重しながら、スキルの上達を助けるために思い切ってルールを変更してみましょう!

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