ワンサイドゲームは絶対に避けましょう。

以前の記事「試合は絶好のチャンス!」で、試合はスキルの向上に欠かせないアクティビティーであるということを書きました。

そのような貴重な試合を台無しにしてしまうもの、それはワンサイドゲームです。公式戦なら難しいかもしれませんが、紅白戦や練習試合であれば、ルールや人数を変更して、両チームが存分に力を発揮できる試合を行いましょう。

子どもの成長は個人差がとても大きく、その差がある状態で「同じ」学年で試合をするのはそこまで意味のあることではありません。また、体の成長の度合いが違う、スキルも違う、スポーツの経験も違う中での試合なので、ルールの変更やハンデの設定は積極的に行うべきなのです。

学年や体の大きさなど、ひとつの基準にとらわれることなく、柔軟に対応しながらチーム分けを行うことで、より学びの多い試合ができるようになります。
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ワンサイドゲームになりそうだったら?
試合を始めてみたものの、差がついてその差がどんどん広がっていく・・・そのような状況になったら一度休憩を入れて、「差」を小さくする工夫をしましょう。以下にその工夫をいくつか提案します。

○コーチがどちらかのチームに入る。
 →声をかけながらチームメイトを励まし、パスを回したり、走る場所をアドバイスしたりしながらプレーに入りましょう。コーチが入ることで点数が縮まると共に、チームが負けていても個人として成長できる機会を増やすことができます。

○大きく勝っているチームに対して、練習のテーマとなっている課題を追加する。
 →たとえば「利き手や利き足と反対の手や足でプレーする」、「ポゼッションの秒数を制限して素早くパスを回す」など。

○どちらかのチームのゴールを広くする、または増やす。
 →ゲーム性を高め、楽しみにながら差を縮めることができます。

○1ゴールで2点などの差をつける。
 →ハンデをつけて、積極的にゴールを狙うように促すことができます。

※試合が始まってからメンバーを入れ替えることはやめましょう。メンバーの入れ替えによって、「上手な子・そうでない子」という基準を子どもたちは意識してしまいます。
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工夫の中で試合を楽しめる雰囲気を。
ワンサイドゲームを避けるための工夫をすると、試合において結果や得点を重視しているプレイヤーほど最初は不満を表します。しかし、与えられたルールの中で工夫をしながらプレーする楽しさを知れば、次々に追加される制限やハンデを楽しむことができるようになります。

このような感覚を得ると、試合結果だけでなくその中で成長する喜びを感じることができるようになるのです。

指導者は成長についてフォーカスし、得点や競争はそのきっかけにすぎないことを常に言動で表現していくことを大切にしましょう。

このような心がけは、ワンサイトゲームを避ける工夫だけにとどまらず、公式戦においても適用されるべき態度です。特に小学生・中学生のレベルでは結果を第一に考える必要はなく、個々の成長のために試合を利用するべきだと考えています。
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