コーチの最も大きな負担と言っても良い、練習メニュー作り。毎回の練習で常に新しいメニューを実施するのはとても難しいですし、その必要もありませんが、常に同じメニューで子どもたちが飽きてしまうのも避けたいところです。

今回はメニュー作りの6つのヒントを前編・後編の2回に分けてお伝えします。

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1、試合から練習の部分を取り出そう!
試合でうまくいったプレー、うまくいかなかったプレーを取り出して、練習していきます。一番小さい範囲で試合を切り取ると基本的なスキル練習になりますが、もう少し大きな範囲で切り取ると、チームの連携などバリエーションが広がります。

いつも試合でうまくいく部分はチームの強みとして、失敗してしまうところは弱みを補強するために練習していきましょう。また、練習では試合のシーンを再現することが大切ですので、スピードを上げて、相手のプレッシャーがある中で、短い時間で練習することをおすすめします。

長時間の練習は試合でのシミュレーションができず、だらだらと間延びしてしまう可能性があります。試合では同じ場面がだらだらと続くシーンはありません。試合と同様に取り出したシーンを短く区切って練習しましょう。


2、用具に親しむメニューを!
テニスやバドミントンならラケット、サッカーやラグビーやバスケットボールならボールなど、それぞれの用具を使ったメニューを取り入れましょう。

ラケットをバトンに見立ててリレーをしたり、ボールを足に挟んだままリレーをしたり、用具に親しむメニューを取り入れて練習することで、自然とその用具の扱い方が巧みになっていきます。

常に用具に親しみを持って練習し、扱い方を学ぶようにしましょう。ただ、バスケットボールを蹴る、ラケットで大きなボールを打つ、など、本来の使い方以外で用具が破損する、または用具を大切に扱う気持ちが低下する可能性のあるメニューは、他のコーチと相談して実施しましょう。

特に用具の扱いに関しては主観的なことが多く、中には不快に思う保護者の方やコーチもいます。気持ちよく練習をするためにも、その用具の正しい使い方を逸脱しない範囲でメニューを作る必要があります。

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3、基礎スキルのトレーニングはほどほどに。
基礎スキルはスポーツを行う上で非常に大切です。しかしながら、基礎のトレーニングはできるだけ「それだけを練習する時間」を取らないように気をつけましょう。例えば、「ペアでボールをパスする」これは、体を温めるウォーミングアップとしては良いですが、基礎スキルのトレーニングとしては退屈です。パスを練習する際は、リレー形式にして競争をしてみたり、的を決めてそれに当てるように練習したり、子どもたちが興味を持って取り組める方法で練習しましょう。

基礎スキルの練習は何度も行う必要がありますが、まとめて一気に行って上達するというよりも、頻度を上げて練習することが大切です。こまめに何度もという点では1回の練習で、ウォーミングアップに採用するというのが良いでしょう。

「ウォーミングアップ(ウォームダウン)で走る→基礎スキルを練習する。」
というメニューから、
「ウォーミングアップ(ウォームダウン)で基礎スキルを使いながら体を温める。」
というメニューに切り替えることで、チームで練習する時間を多くとれるようになります。

また、基礎スキルは休憩時間や空いた時間に常に練習してもらうことで自然と上達していきます。さらに、「もっとうまくなりたいから自ら時間を見つけて基礎スキルを練習する。」という気持ちが出てくるように工夫を重ねましょう。

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今回紹介しきれなかったあと3つのコツは後編でお伝えいたしますので、お楽しみに。